Pavel Polityuk

[キーウ 23日 ロイター] - ウクライナ農業省は23日、穀物輸出に向けバルト海の港湾利用を検討していることを明らかにした。ロシアも同様の動きを見せており、戦争で混乱した黒海ルートに代わる輸送手段を双方が模索している。

複数の関係筋がロイターに語ったところによると、ロシア企業は、ウクライナのドローン(無人機)攻撃で黒海経由の出荷が混乱したことを受け、バルト海と北極圏の同国港湾にある肥料や石炭などの貨物ターミナルを穀物輸出用に転用している。

ウクライナでは、ロシアの攻撃によって黒海の港湾が事実上封鎖されたため、穀物を含む大半の貨物がドナウ川沿いの3港を経由するルートに切り替えられた。

しかし、これにより物流コストが1トン当たり約50ドル増加し、ウクライナの穀物は競争力を失った上、輸送のボトルネックも生じている。

ウクライナ農業省は、同国とエストニアの農相会合後の声明で、「バルト海の港湾は最大2000万トンの穀物輸出を取り扱える可能性がある」と述べた。

その上で、バルト海経由の輸送は輸出コストを1トン当たり約100ドル押し上げる可能性があると指摘。これを相殺するため、ウクライナは国際社会から最大20億ドルの支援が必要だとした。

同省は、資金の調達先や、穀物をどのようにバルト海の港湾まで運ぶかについては明らかにしなかった。

ウクライナはバルト三国と国境を接していないため、ポーランドを経由する経路が最も有力とみられる。

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