[ソウル 22日 ロイター] - 韓国の李在明大統領は、北朝鮮が核兵器開発凍結で合意するのと引き換えに、米国に対北朝鮮制裁を緩和するよう求めた。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた。
同紙によると、李氏はインタビューで「そもそもさほど効果的ではない制裁と、さらなる核兵器や大陸間弾道ミサイル(ICBM)技術の開発停止とのトレードオフには大きな価値があると考える」と述べた。
また、現状の下で非核化を追求しても何も達成できないとし、核兵器開発の凍結を確保できれば、相互の見返りや譲歩を通じて信頼を醸成し、最終的に北朝鮮に核兵器を削減するよう説得することが可能になるとの考えを示した。
現在の膠着状態を続けるのはあまりにリスクが大きいとし、北朝鮮は現在、毎年10─20発の核兵器を追加で製造する能力があり、既に製造している可能性もあるとの韓国の分析に言及した。
「北朝鮮は体制存続を保証するのに十分な核兵器とミサイルを蓄積したと判断すれば、資金稼ぎのために輸出しようとする誘惑に駆られるだろう。それは実に危険な瞬間になる」と警鐘を鳴らした。
韓国政府当局者はこれまで、北朝鮮対応で「非核化優先」の政策から「平和優先」のアプローチへとかじを切りつつあると説明してきた。李氏は2025年、北朝鮮の体制を尊重し、平和共存を目指すと表明した。
ただ、南北関係は依然として冷え込んだままだ。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は南北統一を放棄し、韓国を最も敵対的な国家と位置付け、前線防衛の強化を命じている。
トランプ米大統領は金氏との新たな会談を模索しており、李氏も対話実現を支持する立場を示している。
李氏は今週、国連総会に合わせて朝鮮半島の平和と共存に向けた構想を打ち出す方針。