Amanda Stephenson Curtis Williams Marwa Rashad
[カルガリー/ヒューストン/ロンドン 17日 ロイター] - 英石油大手シェルが主導するカナダの液化天然ガス(LNG)生産事業「LNGカナダ」について、出資企業は早ければ来月にも、第2期(フェーズ2)拡張計画の最終投資決定を行う可能性がある。事情に詳しい関係者3人がロイターに明らかにした。
拡張計画では、カナダ・ブリティッシュコロンビア州キティマットの施設の輸出能力を年間1400万トン増強し、プロジェクト全体の輸出能力が年間2800万トンに倍増する。
シェルはロイターへの声明で、「われわれは引き続き合弁パートナーと協力し、フェーズ2拡張の可能性に向けた道筋を検討している。いかなる決定においても、競争力や価格の安さ、政府の支援、利害関係者のニーズなどの要因を考慮する」と説明。「最終投資決定は、各合弁参加企業が、それぞれ商業、財務、規制、ガバナンス上の要件を独自に満たすことが前提となる。年末までに投資判断を下すことを目指している」と述べた。
拡張計画が浮上している背景には、LNGの買い手、特にアジアの需要家が供給の安定確保を重視するようになっていることがある。LNG業界は、中東での紛争に加え、紅海での船舶輸送の混乱、ホルムズ海峡経由のエネルギー輸送を巡る不確実性の高まりなどに見舞われている。
LNGカナダはシェルが主導し、マレーシア国営石油会社ペトロナス、中国石油天然気(ペトロチャイナ)、三菱商事、韓国ガス公社(KOGAS)が出資する。カナダ初の大規模LNG輸出基地で、同国の民間投資としては最大級。
輸出基地はカナダの太平洋岸に位置し、パナマ運河を通過する米メキシコ湾岸の輸出基地と比べて主要なアジア市場までの輸送ルートが短く、立地面で優位性がある。