[ニューヨーク 17日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロに対して下落した。前日は米連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切り、追加引き締めを示唆したことを受け、ユーロに対して3カ月ぶりの大幅な上昇を記録していた。
ユーロは0.1%高の1.14755ドル。前日の16日には、6月17日以来最大となる0.7%の下落を記録していた。
主要6通貨に対するドルの強さを示すドル指数は、ほぼ横ばいの100.23となった。
17日のドル下落は、前日の急騰からの反動に加え、米国債利回りの低下と原油価格の落ち着きが背景となった。
バノックバーン・フォレックスのチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「ドルは足元で米金利と連動して動いていると思う」と指摘。前日の上昇後に米国債利回りが低下する中、「ドルはやや調整している」と述べた。
FRBは足元で市場のタカ派的な期待に応えた可能性があるものの、市場が想定するほど積極的に利上げしない可能性もあり、ドルは神経質な動きになっている。
市場はFRBよりもはるかにタカ派的な見方を維持している。政策担当者が2026年にあと1回の利上げと2027年の据え置きを予想する一方、投資家は2026年に1回を超える追加利上げと、2027年末までに計約3回の利上げを織り込んでいる。
エネルギー価格の下落もドル安を促した。オマーン経由でのサウジアラビア産原油の追加供給が伝わり、供給懸念が和らいだためだ。
一方、英ポンドはユーロとドルに対して小幅安となった。イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利を据え置いたものの、中東の紛争が長期化すれば引き締めが必要になる可能性があると警告した。英ポンドは終盤は0.2%安の1.3354ドルだった。
市場の関心は今、日銀に移っている。日銀は18日に金利を31年ぶりの高水準に引き上げると予想されている。ただ、ドルが底堅く推移する中、円相場の上値は限定されている。17日はドル/円は0.2%安の156.055円となった。
ウェルズ・ファーゴのアジア太平洋地域マクロ戦略責任者、チドゥ・ナラヤナン氏は、日銀がすでに市場が織り込む積極的な引き締め路線を上回るタカ派姿勢を示せるかについて、懐疑的な見方を崩していない。「リスクは、市場の織り込みよりもハト派的な結果が出た場合に傾いている。そうした結果になれば、ドル/円が再び上昇する余地が生じるだろう」と述べた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインはほぼ変わらずの7万6535ドルとなった。
ドル/円 NY終値 155.96/155.99
始値 155.63
高値 156.10
安値 155.35
ユーロ/ドル NY終値 1.1474/1.1478
始値 1.1478
高値 1.1497
安値 1.1469