Gerhard Mey
[カムノック(スコットランド) 17日 ロイター] - 英国のチャールズ国王は17日、スコットランドの関連施設に主要な人工知能(AI)企業の幹部らを招き、AI技術が悪用された場合の影響に対する懸念を示した上で「手遅れになる」前に対策を講じることが必要だと訴えた。チャールズ国王はこれまでも地球規模の問題に関する議論の場を設けており、AIが環境に与える影響にも警鐘を鳴らしている。
会合には、英国の担当閣僚のほか、米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)やグーグル・ディープマインドの創業者兼会長デミス・ハサビス氏、オープンAIのサラ ・フライヤー最高財務責任者(CFO)らが参加した。
チャールズ国王は、AIには生命科学や医学などの発展に資する可能性もあるとした一方で、開発者側から人類の絶滅を招く恐れがあるとの警告が出ていることを踏まえ「存亡に関わる危険について、適切に検討することが急務のようだ」と言及した。
AIを巡る議論は、アンソロピックの研究者2人が、急速に進化するAI技術が近い将来、人類の絶滅を招く恐れがあると警告したことで注目を集めた。アンソロピックのダリオ・アモデイCEOも業界全体に開発を減速するよう促した。これに対し、特定企業の優位性を維持するためのルールづくりをする思惑含みではないか、との見方も出ている。