Eduardo Baptista Laurie Chen

[北京 17日 ロイター] - 人工知能(AI)システムが核指揮ネットワークを妨害したり、軍事的なサイバー作戦を発動したりした場合、米国や中国はそれが相手国による攻撃なのかどうかを数分で判断しなければならなくなる──。より強力で自律性の高いAIシステムへの懸念が高まる中、米中の安全保障専門家はこうした事態に備えるよう提言した。

提言は先週公表された。核システムを巡るレッドラインの設定、重大なサイバー攻撃発動に対する人間による管理、自律型AIが関与する事案に対応するホットラインの設置などが盛り込まれている。

執筆者はブルッキングス研究所のシニアフェロー、メラニー・シッソン氏と、復旦大学准教授の江天驕氏。両氏は2019年に始まった米中AI・国家安全保障対話に参加している。

シッソン氏は提言の中で、相手国の核指揮・統制・通信システムや戦略的に重要なインフラに対するAIによるサイバー攻撃を発動する権限は、人間だけが保持すべきだと主張。江氏は、AIが独自の判断で核兵器を使用したり、核指揮システムを自律的に攻撃したりする事態を阻止するために明確なレッドラインを設定することや、エネルギー、金融、医療を含む重要インフラの保護を提案した。

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