[16日 ロイター] - 米国の各州が連邦政府の予防接種プログラムを通じて小児向けの新型コロナウイルスワクチンを入手する作業に遅れが生じている。米疾病対策センター(CDC)の対応が原因だ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が16日、事情に詳しい関係者の話として報じた。
報道によると、CDCは新型コロナワクチンの受注を開始していない。
各州は小児向けワクチンプログラムを通じて、国内の未成年の約半数を対象に無料でワクチンを提供している。政府による新型コロナワクチンの発注は通常、民間保険向けにワクチンが利用可能になってから2週間以内に行なわれるという。
厚生省の報道官は、新型コロナウイルスはインフルエンザやその他の呼吸器系ウイルスのような予測可能な季節性のパターンに従わないとの理由を挙げて、9月という任意の時期をワクチン調達の公衆衛生上の期限として扱うべきでないと説明した。その上で、CDCは新型コロナワクチンの調達に関する決定に向けて調整中で、詳細は間もなく公表すると付け加えた。
トランプ政権がワクチンに関する指針を縮小する中、CDCは今では全ての子どもに新型コロナワクチンの接種を推奨していない。代わりに保護者に対し、医師と相談するよう促している。以前は生後6カ月以上の全ての人々にワクチン接種を推奨していた。
新型コロナワクチンを公に批判してきたケネディ厚生長官は、政権に対しワクチン接種の推奨を大幅に控えるよう働きかけてきた。
WSJはCDCのデータを基に、新型コロナワクチンの追加接種(ブースター)需要は既に急減しており、昨年、生後6カ月から17歳の子どものうち接種を受けたのは10%未満だったと報じた。