Solomon Cefai

[シンガポール 11日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループ(FG)傘下のみずほ銀行が6月、シンガポールの鉄鉱石取引会社ラディアント・ワールドに約1億ドルの信用供与を行っていたことが、文書と関係者の話で分かった。ただ、その際に担保となった請求書について、ラディアントの取引先は無効だと主張しているという。みずほはこのほど、ラディアントに対する法的手続きを取った。

ロイターが確認した文書によると、融資はラディアントが資源大手グレンコアに鉄鉱石を販売したとされる請求書を担保としていた。しかし、グレンコアは8月初旬、これらの請求書を関知していないとみずほ銀行側に伝えたという。

ラディアントの主要取引先だったグレンコアは、同社への与信エクスポージャーについて引当金を計上したと発表。11日には、同社との全ての取引を停止し、全ての債務関係から離脱したと表明した。広報担当者は「ラディアントの行動により損失を被り、リスクにさらされた。適切な措置を取る」と述べた。

ラディアントは11日、ロイターのコメント要請に応じなかった。みずほの広報担当者はコメントを控えた。

ラディアントは7月31日の声明で、資金調達のため無効な請求書を提供したとの疑惑を「不正確で根拠がない」と否定。シンガポール警察は先月、同社への調査に着手したことを明らかにした。

2003年にピンケシュ・ナハール氏が創業した同社は、世界最大級の鉄鉱石トレーダーの一つ。25年には8000万トン超の鉄鋼原料を取引したという。

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