Bo Erickson Dawn Kopecki

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 今年の米中間選挙で共和党陣営の資金面を支えるトランプ大統領と資産家のイーロン・マスク氏が、投票日まで8週間を切る中、ついに大規模な資金投入を開始した。

共和党には連邦議会上下両院の少なくとも片方で多数派を失う可能性があり、世論調査では民主党支持層の方が投票意欲が高いことが示されている。

支持率が政治家として過去最低水準で推移しているトランプ氏は先週、記者団に対し、中間選挙で共和党を後押しするため4億─5億ドルを拠出する計画だと述べた。

政治広告調査会社アドインパクトによると、トランプ氏と関係のある共和党系の政治活動委員会(PAC)「ノー・ゴーイング・バック」は6日からの週に、下院選の15選挙区に加え、上院選の激戦6州(アラスカ、ジョージア、ミシガン、ノースカロライナ、ニューハンプシャー、オハイオ)を対象に総額7400万ドル超の広告枠を確保。11日午後にはさらに広告枠の予約を入れた。

ノー・ゴーイング・バックが1570万ドルと最も多くの資金を投じて広告枠を確保したのはミシガン州。同州では先月、世論調査で民主党の急進左派アブドゥル・エルサイード氏が共和党のマイク・ロジャーズ氏を上回った。

ミシガン州で放映している広告の1つは、エルサイード氏の過去のインタビューの一部を再生し、同氏が警察官に銃の携行が必要なのか疑問を呈したり、警察予算の削減を訴えたりした発言を取り上げている。

また、マスク氏のPAC「アメリカPAC」とトランプ氏のPAC「MAGA Inc.」はこの数日、テキサス州の連邦上院議員選にそれぞれ260万ドル、1000万ドルを投入した。この資金のうち約710万ドルは民主党候補のジェームズ・タラリコ州下院議員を攻撃する広告に使われている。タラリコ氏は、ネイト・シルバー氏の「シルバー・ブレティン」がまとめた世論調査の平均で、共和党候補のケン・パクストン州司法長官を2.1ポイントリードしている。

バージニア州アレクサンドリアに拠点を置く共和党系選挙戦略会社パープル・ストラテジーズの共和党ストラテジスト、ブラッド・デイスプリング氏は、「共和党は今や、拡大した選挙戦線を守るために実際に資金を投入する必要がある。テキサス州で急きょ、数百万ドルを投入しなければならなくなった場合、トランプ氏とマスク氏が財布のひもを緩めることで、共和党は他の選挙区で使える資金を削ることなく、苦戦している選挙戦を下支えできる」と述べた。

マスク氏の「アメリカPAC」は、11月3日の投票を前に、戸別訪問、デジタル広告、ダイレクトメールなどを展開し、重要州での共和党支持者の投票率を高める取り組みに大きな役割を果たすとみられている。

連邦選挙委員会への提出資料によると、同PACはすでにデジタル広告、テキストメッセージ、電話による有権者への働きかけ、郵送物、その他の印刷物に700万ドル超を支出している。

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