Gregor Stuart Hunter

[シンガポール 14日 ロイター] - アジア株式市場で人工知能(AI)関連銘柄が大幅に下落した。最先端AIモデルの開発を担う企業の最高経営責任者(CEO)らが、人類への脅威を防ぐため開発ペースを減速させる必要があると相次いで警告したことが背景。

アンソロピックのダリオ・アモデイCEOは12日、Xに掲載した文書で「われわれはAIモデルの能力を向上させるペースを緩めなければならない」と主張し、AI業界全体に開発を減速するよう促した。

その後、対話型AI「チャットGPT」を手がけるオープンAIのサム・アルトマンCEOは、米経済誌のインタビューで、AIに関する安全上の懸念を理由に、2026年中の上場はないと言明した。

オープンAIに出資するソフトバンクグループが一時13.2%急落したほか、キオクシアホールディングス、東京エレクトロンも売られた。

台湾市場では台湾積体電路製造(TSMC)が下落。韓国株式市場ではSKハイニックス、サムスン電子が大幅に下げた。

上海市場では、半導体メモリーメーカーの長鑫存儲技術(CXMT)が一時3.6%下落し、中芯国際集成電路製造(SMIC)も値を下げた。

香港市場では、中際旭創が一時6.7%下落し、ミニマックスは一時7.8%下落した。

シンガポールのサクソバンクのチーフ投資ストラテジスト、チャル・チャナナ氏は「短期的には、こうした警告が依然としてAIや半導体株の重しとなる可能性がある」と指摘。「これらの銘柄のバリュエーションは旺盛な需要と絶え間ない技術進歩の両方を前提としており、期待がこれほど高まっている状況では、潜在的な遅れさえも利益確定売りを引き起こす可能性がある」と語った。

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