実物のチェイニーは37歳から何度となく心臓発作を経験しており、映画でも発作の場面がある。ベールは症状について理解するために心臓専門医の話を聞き、その情報をマッケイに伝えた。どんな症状を演じればいいかを相談するためだ。そして昨年1月、マッケイ自身が心臓発作を起こした。

「彼は私のリサーチを思い出し、すぐにアスピリンを飲んで病院に行った」と、ベールは言う。「リサーチしておいて本当によかった!」(マッケイはステント治療を受けて回復した)

「アダムにはよく言うんだ。命を救ったのは私じゃない。あの心臓専門医だと」と、ベールは語る。「チェイニー役をやらなかったら、私が心臓専門医を訪ねることはなかった。アダムの命を救ったのは、実はチェイニーだったんだ」

VICE

『バイス』

監督/アダム・マッケイ

主演/クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス

日本公開は4月5日

<2019年4月9日号掲載>

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※4月9日号は「日本人が知らない 品格の英語」特集。グロービッシュも「3語で伝わる」も現場では役に立たない。言語学研究に基づいた本当に通じる英語の学習法とは? ロッシェル・カップ(経営コンサルタント)「日本人がよく使うお粗末な表現」、マーク・ピーターセン(ロングセラー『日本人の英語』著者、明治大学名誉教授)「日本人の英語が上手くならない理由」も収録。

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