Brenda Goh
[ソウル 9日 ロイター] - 韓国の分析会社SIアナリティクスは9日、北朝鮮が中国との「新鴨緑江大橋」の自国側区間の工事を完了しつつあり、10年以上に及ぶ遅延を経て開通が間近に迫っていると指摘した。
この動きは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で両国間の交流が途絶え、さらに北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記がウクライナ侵攻を支援するために兵士と武器を送りロシアとの関係を強化して以降、北朝鮮を再び自国の影響下に引き戻そうと中国が昨年末から続けてきた取り組みを受けたものだ。
SIアナリティクスによると、全長3キロメートルのこの橋の北朝鮮側にある税関・出入国管理施設の構造物工事は、9月上旬にほぼ完了する見通し。
同社は、周辺地域の衛星画像を分析した報告書で、「北朝鮮は独自の『速度戦』という戦術キャンペーンを活用し、12年間停滞していたプロジェクトをわずか4カ月で事実上やり遂げた」と指摘した。
同社は、道路の舗装や敷地周辺の緑化、補助的な支援用建物の撤去など、完成が最終段階にあることを示す兆候にも言及した。
ロイターはコメントを求めて北朝鮮と中国の当局者にファクスと電子メールを送ったが、直ちに回答は得られなかった。
中国は2014年に同橋を完成させていた。この橋は中国東北部・丹東市の自由貿易区と北朝鮮の新義州を結び、両国関係の新たな時代を象徴する狙いがあった。
しかし、北朝鮮による核実験の継続で関係がぎくしゃくし、北朝鮮側の工区は未完成のまま放置されていた。