Scott DiSavino
[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)が9日発表した短期エネルギー見通しによると、人工知能(AI)向けデータセンターによる大規模な電力需要と電化の進展を背景に、米国の電力消費量は2026年と27年に過去最高を更新すると予想されている。
EIAは、電力需要が過去最高だった2025年の4兆1950億キロワット時(kWh)から、26年に4兆2700億kWh、27年には4兆3490億kWhへ増加すると予測している。
電力需要の急増は主に、AIや暗号資産(仮想通貨)関連のデータセンターの拡大によるものだ。また家庭や企業が暖房や輸送分野で化石燃料の使用を減らし、電力利用を増やしていることも要因となっている。
EIAは報告書で「テキサス州では新たなデータセンタープロジェクトの送電網への接続が一時的に停止しているものの、当局の予測では、西南中部地域が電力販売総量の増加分で最大の割合を占める」とした。
EIAは26年の電力販売量について、家庭向けが1兆5270億kWh、商業向けが1兆5420億kWh、産業向けが1兆0590億kWhに増加するとみている。
再生可能エネルギーによる発電量の増加に伴い、EIAは石炭火力発電の割合が25年の17%から、26年には16%、27年には14%へ低下すると予測する。一方で天然ガス火力発電の割合は25年と同じ40%を26年および27年も維持すると見込む。
再生可能エネルギー発電の割合は25年の約24%から、26年に25%、27年には27%へ上昇する見通し。原子力発電の割合は25年と同じ18%を、26年および27年も維持される見込みだ。
EIAはさらに26年の天然ガス販売量について、家庭向けは日量125億立方フィート、商業向けは95億立方フィートへ減少する一方、産業向けは239億立方フィート、発電向けは368億立方フィートへ増加すると予測している。