Maria Martinez
[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツのメルツ首相は9日、欧州委員会が提案した中期予算案について、数千億ユーロの削減を求めた。各国が国内で歳出を抑制する中で、この計画は賄えないと訴えた。
ドイツ、デンマーク、オランダ、オーストリア、フィンランド、スウェーデンは8月、欧州委が示した約2兆ユーロ(2兆3300億ドル)の2028─34年予算案について、「均衡の取れた形で」削減し、あらゆる支出分野が削減に寄与すべきだと表明していた。
メルツ氏はベルリンで欧州連合(EU)のコスタ大統領と会談後、「欧州には現実主義と改革の両方が必要だ」と述べ、欧州委が示した次期多年度財政枠組み(MFF)案は現行の7年間の予算に比べて60%の増額を想定していると指摘した。
その上で「全ての加盟国で予算削減が行われている時に、これは到底賄えない」と述べた。
EUのMFFは加盟27カ国の全会一致での承認を必要とする。コスタ氏とメルツ氏は、2026年末までに合意に達したい考えを示した。
メルツ氏は、全ての政策分野で予算削減を行うべきだとし、財源不足を補うためにEUによるさらなる共同債発行に頼ることには反対を表明。「過剰な債務はわれわれの主権と行動能力を脅かす」とし、各国政府には優先順位を定めるという「痛みを伴う任務」があると述べた。