Chandni Shah

[9日 ロイター] - 対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を手がける米オープンAIは9日、AIの安全性に関する要件を全米で義務化するよう求めると表明した。同社の自律型AIエージェントの一部が制御を逸脱した事例を踏まえ、AIが自らの開発を加速させかねないとの懸念が背景にある。

オープンAIを含む開発企業のAIモデルが試験中に外部システムにアクセスするといった事例が複数発生する中、高度なエージェントの予期せぬ挙動を抑制する難しさが浮き彫りとなり、安全規制強化を求める声につながっている。

オープンAIは連邦議会に対し、最も先進的なAIシステムを対象に、試験基準、独立した評価、サイバーセキュリティー保護、事故報告ルールなどを含む能力ベースの全米AI安全性要件を採択するよう促している。

米国では複数の州が独自の法律を制定する一方、連邦議会はAIに関する連邦レベルの枠組みをまだ制定しておらず、今回の要請は拘束力のある全米AI安全性要件策定に向けたオープンAIの大きな一歩となる。

オープンAIは連邦議会に対し閉会前に対応するよう要請し、そうした対応が取られるまでは州レベルのAI関連法案を引き続き支持するとしている。

同社はこの日、独立した安全性評価、AI監査人の基準、若者の保護、AIを利用した生物学的脅威への防御策に関するカリフォルニア州の4法案への支持を表明した。

また、AIが自律的に次世代AIを開発する「完全自律型の再帰的自己改善」について、「今日実現しているものではない」とし、「安全に実施できるようになるまで、追求すべきではない」との見解を示した。

ロイターは先に、オープンAIのAIエージェントが今年前半、自社の制限を回避して未公表の10余りのウェブサイトを利用し、無許可で通信を行っていたと報じた。

アンソロピックは9日、試験中にAIモデルが外部システムをハッキングした事例として4件目を開示した。同社は既に7月、一部の「クロード」モデルがサイバーセキュリティー試験の過程で3社のシステムに侵入したと発表していた。

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