Maria Martinez
[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツのメルツ首相は9日、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の活動禁止を求める法的手続きについて、「私は今も、そのような禁止手続きが成功することには懐疑的だ」と述べ、実現は難しいとの認識を示した。首都ベルリンで記者団に語った。
移民抑制やロシアとの関係修復を掲げるAfDは、東部ザクセン・アンハルト州の州議会選挙で第1党に躍進。こうした党勢拡大を受け、同党の活動禁止を目指すべきかを巡る議論が強まっている。
メルツ氏は「この党を禁止しても問題は解決しないと思う。AfDへの対応で最も重要なのは、政治的な論戦を通じて対抗し、有権者を政治の中道へ呼び戻そうとすることだ」と強調した。
一方でメルツ氏は、AfDの欧州連合(EU)への敵対的な姿勢がドイツの繁栄を危うくしていると非難。「ドイツのEU加盟を疑問視し、EUやユーロ、シェンゲン圏(国境審査なしに自由に往来できる地域)からの離脱を望む者は、わが国の繁栄の相当部分を危険にさらしている」と述べた。