Tim Hepher Joey Roulette Gianluca Lo Nostro
[パリ 9日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムの衛星通信サービス「Amazon LEO(アマゾン・レオ)」が、欧州の主力ロケット「アリアン6」で6回分の追加打ち上げを発注したと、運営会社アリアンスペースが9日に発表した。欧州の旗艦ロケット計画にとって追い風となる。
マクロン仏大統領は、2日間にわたる宇宙サミットの開幕式でこの契約を歓迎した。同サミットを巡っては、アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏が保有するブルーオリジンをはじめ、米国の主要宇宙企業が参加を見送った。関係筋が先週明らかにしたところによると、サミットが欧州主導の議題を掲げていることを巡り、ホワイトハウスが圧力をかけたという。
フランスはパリでのサミットで、主要な戦略的取り組みへの欧州のより幅広い支持を確保しようとしている。特にアリアン6や欧州連合(EU)が計画する衛星コンステレーション「IRIS2」に対するドイツからのより包括的な支援を得たい考えだ。
アリアン6にとって画期的な今回の受注は、一連の開発遅延を経て、ロケットの生産拡大につながる可能性がある。専門家によると、これがひいては、打ち上げ計画に対するドイツの疑念を払拭する助けになる可能性があるという。
今回の契約により、アマゾン・レオが発注したアリアンの打ち上げ回数は2031年までに24回となる。追加分の打ち上げは、大容量型の「アリアン64」を使い、29年に開始する。
アマゾンは、数千基の低軌道衛星を使って世界規模のブロードバンドサービスを提供し、スペースXの「スターリンク」に対抗することを目指している。