Shariq Khan

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は9日、今年と来年の原油価格見通しを引き上げた。イラン戦争で中東からの供給が失われ、世界の在庫が急速に減少していることが背景。

EIAは短期エネルギー見通し(STEO)で、世界の石油在庫は今年に入りこれまでに約4億バレル減少していると指摘。中東の生産・輸出の大幅な減少が年末まで続く見通しであることから、年末に向けて在庫はさらに減少する見込みだとした。

EIAは現在、国際指標である北海ブレント原油のスポット価格が今年、平均で1バレル=約91ドルになると予想している。前回の見通しから約5%引き上げた。米WTI原油価格は今年、平均84.65ドルになる見通しで、こちらも前回見通しから約5%の引き上げとなった。

同局は、ホルムズ海峡経由の輸送量が徐々に増加し、輸出業者が船舶間の積み替えなどの迂回策をより多く活用することで、中東からの原油供給は今後数カ月で増加すると予想。その上で、いずれも紛争の展開次第だと警告した。

EIAの報告書は、緊張が一段と激化する前の9月3日にまとめられた。米国とイランは先週末以降、中東で船舶とエネルギーインフラへの攻撃の応酬を繰り広げており、北海ブレント原油価格は9日に100ドルを突破した。

EIAによると、中東の原油生産停止量は8月に日量670万バレルとなり、7月の日量500万バレルから増加した。

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