Arathy Somasekhar Anushree Mukherjee

[ヒューストン 9日 ロイター] - 米国時間の原油先物は、北海ブレント先物が1バレル=100ドルを上回り、5月下旬以来の高値で取引を終えた。米国によるタンカー攻撃への報復としてイランが米軍が使用するヨルダンの基地に弾道ミサイルを発射したほか、ペルシャ湾で船舶を攻撃するなど、攻撃の応酬が激化したことで、中東のエネルギー供給の混乱が一段と深刻化するとの懸念が強まっている。

清算値は、北海ブレント先物が3.29ドル(3.4%)高の1バレル=101.21ドル、米WTI先物は3.02ドル(3.25%)高の96.05ドル。いずれも5月22日以来の高値となる。北海ブレントは一時101.58ドルまで上昇した。

5月下旬以降、中東情勢は大幅に悪化せず、限定的な緊張状態にとどまるとの見方を背景に、原油先物はおおむね、心理的節目となる1バレル=100ドルを下回って推移していた。

ただ、ここに来て事態は大きくエスカレート。サクソバンクの商品戦略責任者オーレ・ハンセン氏は「中東危機による供給への影響が長期化するとの見方に修正を迫られていることを反映し、北海ブレントは100ドルを突破した」と述べた。

BOKファイナンシャルのエネルギー取引担当上級副社長デニス・キスラー氏は「米国とイランによる報復の応酬が常態化しつつあり、和平合意が実現する可能性はさらに遠のいているように見える」とし、「短期的な需給環境は突然、大幅な供給不足に傾いた」と述べた。

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