Francois Murphy
[ウィーン 9日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)理事会は、核不拡散義務に違反したとしてイランを国連安全保障理事会に付託する決議を採択した。外交筋が9日、明らかにした。イランが同問題で安保理に付託されるのは20年ぶり。
外交筋によると、決議案は米国、英国、フランス、ドイツが提出し、賛成23、反対3、棄権8で可決された。反対したのはロシア、中国、ニジェールだった。決議文は「理事会はIAEA事務局長に対し、本決議およびこれまで採択された関連決議をIAEA憲章の関連規定に従い、加盟国すべてならびに国連安全保障理事会および国連総会に報告するよう要請する」としている。
安保理では常任理事国で拒否権を持つロシアと中国がイランの同盟国であるため、具体的な措置が取られる可能性は低いとみられる。
決議の採択を受け、IAEA駐在イラン代表部は「イランに関する政治的な決議がIAEA理事会で合意なしに採択された」として決議案の可決が全会一致ではなかったことに触れた上で、「現在の状況は米国とイスラエルによる侵略行為によってのみ生じたもので、イランを『降伏』に追い込み、原油を略奪しようとする米国の妄想的な目的は決して実現しない」とXに投稿。イランは7日、決議が採択された場合は報復措置を講じると警告していたが、報復に関する言及はなかった。