Maria Martinez

[7日 ロイター] - 独連邦統計庁が7日発表した7月の鉱工業生産指数は、自動車生産の急減が響き予想に反して前月比1.1%減少した。エコノミストは、最近の受注持ち直しが生産を押し上げるのは第4・四半期以降になるとみている。

ロイター調査によるエコノミスト予想は0.1%増だった。

統計庁によると、自動車産業の9.2%減少が主因で、ドイツ自動車工業会(VDA)が指摘する数週間にわたる生産停止が背景にある。

前年比では営業日数調整後で1.6%減となった。6月は0.2%増から前月比横ばいに修正された。

変動の少ない直近3カ月と前3カ月の比較では、5─7月の鉱工業生産は前の3カ月に比べ0.4%増加した。

ドイツ商工会議所(DIHK)のエコノミスト、ユップ・ツェンツェン氏は、産業界の経済活動は遅滞しており成長を示しているのはエネルギー生産と建設部門だけだと指摘した。エネルギー生産は4.7%増で風力・太陽光発電が押し上げた。

INGのグローバル・マクロ責任者、カルステン・ブルゼスキ氏は「7月のデータは、熱波と干ばつの経済的影響の一端をすでに示している。ほぼ全部門で生産が減少したが、再生可能エネルギーの発電は明確に増加した」と述べた。

建設生産は前月比0.9%増加した。

<鉱工業受注は低調が続く見通し>

KfWのチーフエコノミスト、ディルク・シューマッハー氏は、ライン川の水位低下が8月と9月の生産を引き続き抑制するとの見方を示した。

コメルツ銀行のシニアエコノミスト、ラルフ・ゾルフェーン氏は「第3・四半期はこれまでの四半期よりも緩やかなペースの拡大にとどまる可能性が高い」と述べた。

4日発表された7月の鉱工業受注は、季節・営業日調整済みで前月比2.5%増加し、ロイターがまとめたアナリスト予想(0.3%増)を上回った。

ただ、鉱工業生産はこれまでのところ、年初来の受注の好調を生産に反映できていない。

昨年承認された総額5000億ユーロ(5800億ドル)のインフラ特別基金と、防衛費に対する債務規制の適用除外によって可能となった投資の急増は、生産を押し上げると期待されている。ベスマンHALのチーフエコノミスト、アレクサンダー・クリューガー氏は「財政パッケージによる刺激効果は明白だが、設備稼働率の改善にはつながっていない」と述べた。

シューマッハー氏は、受注や景況感指標が示すシグナルは基調的な改善傾向を示しているが、生産統計に明確に反映されるのは第4・四半期になる可能性が高いと指摘した。

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