[ドバイ 5日 ロイター] - 米中央軍は5日、イランの主要石油輸出拠点であるハーグ島沖などで同国の石油タンカー3隻を攻撃したと発表した。イランのイスラム革命防衛隊が米海軍艦船2隻に弾道ミサイルを発射したことを受けて実施したと説明した。イランは、地域での米軍艦船への攻撃を強化すると表明した。

中央軍のクーパー司令官は「革命防衛隊への明確なメッセージだ。われわれの艦船2隻を攻撃すれば、それを上回る経済的コストを科す。すなわち、そちらの3隻を撃破する」と述べた。中央軍によると米側に負傷者は出ていない。

これに対しイランは、地域での米軍艦船への攻撃を強化すると表明。

イラン軍司令部は、「イラン船舶に対する悪意、脅威、嫌がらせ、および海上封鎖が続けば、地域での米軍艦船に対する攻撃は、以前より一層厳しいものとなり、拡大する可能性もある」とした。国営メディアが伝えた。

イランの革命防衛隊は、ホルムズ海峡の未許可ルートを航行していた石油タンカー3隻と、他の海域にいた米船舶3隻を標的に攻撃したとする声明を発表した。

イランのタスニム通信は、米軍のミサイル4発がハーグ島の停泊地付近でタンカー1隻に命中したと報じた。地元筋の話として、死傷者はなく、タンカーの乗員は退避したとしている。

トランプ米大統領は6月11日に、ハーグ島の占拠を望むと発言したが、その後、当面見送ると表明した。6月17日、米、イラン両国の首脳が戦争終結に向けた暫定合意に覚書に署名した。

しかし、7月に入って攻撃の応酬が始まり、米国はイランの海上封鎖を再開、イランもホルムズ海峡の管理を主張した。トランプ氏は8月1日に、イランの核開発停止とホルムズ海峡の再解放に向けた合意が速やかに成立することを条件に、新たな対イラン攻撃を見送ると述べたが、その後も攻撃の応酬は続いた。トランプ氏は8月30日、カーグ島が木っ端みじんに吹き飛ばされる様子だとする人工知能(AI)生成動画を投稿。イラン当局はカーグ島が攻撃された場合、強力な報復を行うと表明していた。

ハーグ島攻撃は、既に海上封鎖で打撃を受けているイランの石油産業と経済全体に一段の圧力をかけることになる。協議停滞を受けて、米政権は、対イランの二次制裁を強化。9月4日には、トルコに拠点を置く投資銀行1社と子会社2社を制裁対象に指定したと発表した。

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