Ben Blanchard Yi-Chin Lee
[台北 4日 ロイター] - 台湾の林佳竜外交部長(外相)は4日、今週開かれた太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議で中国が「戦狼」外交を展開したと非難した。中国当局者が同会議でスパイ活動を行っていたとの見方も示した。
今年の会合は、中国が台湾の出席に反発し、「代償を伴う」と警告したことが影を落とした。
林氏は台北で記者団に対し、首脳会議での中国の発言は歓迎できないと述べた。
「こうした中国の『戦狼』外交は太平洋の結束を容易に損ない、非常に不快で嫌われるものだ」とし、台湾と中国はともに招待された客だと指摘。中国が主催国の意向を尊重せず、自らが主催国であるかのように振る舞おうとしたと述べた。
また「『重大な代償が伴う』と主張し、パラオを『安全でない渡航先』とまで宣言するような威嚇的な言動は、太平洋諸国にとって極めて不合理で皮肉なものだ」と述べた。中国がパラオについて8月に出した渡航警告に言及した形だ。
林氏は会議での中国当局者の行動についても懸念を示し、「ほぼ全ての会場やイベントで中国のプレゼンスが見られ、実質的に一種のスパイ活動を行っていた」とした。
「会場で私が出入りした多くの場所に、中国共産党が派遣した私服要員や警備要員がいた。特別に警備を強化してくれたパラオ側に感謝している」と語った。
太平洋での7月のミサイル発射試験のような中国の行動を踏まえると、台湾が今後もフォーラムに参加し、支持を得ていくと確信しているとも表明。「中国が太平洋で攻撃的で威圧的な本性をあらわにすればするほど、台湾への支持は高まると信じている」と述べた。