Arasu Kannagi Basil

[3日 ロイター] - 米大手投資会社ブラックストーン は、主力プライベートクレジット(PE)ファンド「ブラックストーン・プライベート・クレジット・ファンド(BCRED)」について、第3・四半期に2期連続の償還(解約)制限を発動することが確定した。3日付の規制当局への届け出で明らかになった。

近年は富裕層投資家の間で、融資基準を巡る懸念や、直接融資の主要な借り手であるソフトウエア企業が人工知能(AI)による変革に十分対応できるかとの不安から、非上場型プライベートクレジットファンドから資金を引き揚げる動きが広がっている。

運用資産額772億ドルのBCREDでは、第3・四半期に投資家からファンド持ち分のおよそ10%に相当する償還請求があった。前四半期とほぼ同水準で、BCREDはこうした商品の慣例的な上限である5%分の持ち分を買い戻す。

BCREDが第3・四半期に受け付けた43億ドルの償還請求のうち相当部分は、前四半期にも請求を行っていた投資家による再申請だった。他の大手ファンドでも同様の傾向が指摘されている。

第2・四半期には45億ドルの償還請求があり、BCREDはその約半分を実行したものの、23億ドル分が未処理として残っていた。この未処理分の多くが今回の募集期間中に再び申請された。

BCREDは「第2、第3・四半期に流動性を求めた投資家は、請求した資金の推定75%を受け取ることになる」と説明した。

また「融資の返済や新規資金流入が株式買い戻し額を引き続き上回っており、十分な資本基盤を維持している。ファンドの基礎的条件は健全で、ポートフォリオ企業の大半は予想通り、または予想を上回る業績で推移している」と強調した。

エバーコアのアナリスト、グレン・ショア氏は「ここ数週間、オルタナティブ資産運用会社株が買われていたことで、プライベートクレジットに関する否定的な報道や個人投資家チャネルへの懸念が和らぎ始めたとの期待があった。しかし、今回公表されたBCREDの償還請求額は予想以上に高かった」と指摘した。

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