Sahana Bajracharya Saurabh Sharma Navesh Chitrakar

[カトマンズ 2日 ロイター] - ネパールと中国チベット自治区に甚大な被害をもたらした土石流は、2日で発生から1週間となった。ネパールでは、死者少なくとも1114人、行方不明者は約4000人に上るが、時間の経過とともに生存者発見の望みは薄れつつある。

中国側の発表は、8月30日以降、死者16人、行方不明者546人のままとなっている。

ネパール側では、水力発電施設のトンネルに閉じ込められている人々の救出活動が続いている。崩壊した施設からこれまでに279人が救出されたが、トンネルに閉じ込められている人も含めて少なくとも639人がなお不明となっている。

トンネルの救出活動にはインド、中国、米国の専門救助隊が参加している。米危機対応チームのメンバー、フェリン・コール氏はANI通信に対し、「われわれは生命の兆候の音を聞き取るための高度な聴音装置を持っている。その後、安全確認チームが中に入って確認する」と述べた。

ネパールのシャハ首相は1日夜の交流サイト(SNS)への投稿で、重点は捜索・救助・救援活動から生活再建と復興へと移ると説明。「被災地の人々の命を守り、必要な医療や心理カウンセリングの提供に努めつつ、生活再建に注力している」と述べた。

ネパールには隣国のインドと中国をはじめ、諸外国が捜索支援のチームを派遣したり救援物資を提供している。

国連開発計画(UNDP)の暫定推計によると、今回の災害で、建物の残骸、岩、土砂など、米エンパイアステートビル6棟分に相当する少なくとも220万トンのがれきが発生した。「がれきの量は、破壊の規模と、地域社会が家屋、道路、公共空間を片付けて再建を始めるに当たり直面する課題の大きさを示している」と指摘した。

国連のカニ・ウィグナラジャ事務次長補はロイターとのインタビューで、ヒマラヤ地域は今後も氷河の崩壊などに起因する洪水が発生する深刻なリスクに直面していると警告した。

シャハ氏は「なぜ氷や岩が崩落し、どのようにしてあれほど大量の水が発生したのかという疑問に、国際社会が答えを出さなければならない」と述べた。 中国政府は今回の災害は気候変動が原因と指摘している。

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