Ankur Banerjee

[シンガポール 2日 ロイター] - 2日の債券市場では世界的に売りが広がった。中東紛争によるエネルギー価格の上昇がインフレや政府債務の膨張に対する投資家の懸念をあおり、借入コストを押し上げている。

米10年債利回りは4.81%と、約3年ぶりの高水準まで上昇。5%に向けてさらに上昇すれば、すでに神経質な状態にある株式市場を動揺させる可能性が高い。

日本の10年債利回りは3%を上回り、30年ぶりの高水準を記録。オーストラリアの10年債利回りは5.198%まで上昇し、15年余りぶりの高水準となった。

ドイツ国債先物は0.35%下落し、2011年以来の安値。フランス国債先物は0.37%下落し、過去最安値を更新した。

サクソのチーフ投資ストラテジスト、チャル・チャナナ氏は、債券投資家の間でインフレ、財政リスク、そして市場に流入する膨大な債券に対するプレミアム要求が高まっていると指摘。「つまり、売りが過熱する可能性があり、利回りが買い手を呼び戻すほど十分に魅力的になる前に、米10年債利回りが5%に達する可能性がますます高まっている」と語った。

AI(人工知能)ブームで積極的に資金を調達する大手ハイテク企業による債券発行が国債市場にさらなる圧力をかけている。

野村証券のチーフ・マクロ・ストラテジスト 、松沢中氏は、ある程度高い金利を支払おうとするハイパースケーラーの意欲が利回りを全面的に押し上げていると指摘。現在は成長率がそれに伴って上昇できるかどうかが焦点となっていると述べた。

「(AIによる)生産性の飛躍は賃金の上昇につながる必要がある」とし、それが実現すれば、経済は金利の上昇に耐えられるだろうと語った。

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