Francois Murphy
[ウィーン 1日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は1日、アサド家統治下のシリアで行われていた秘密の核活動に関する調査で未解決だった疑問を解消したと明らかにした。イランに関する調査では進展がなかったとした。ロイターが確認した機密報告書で判明した。
来週開かれるIAEA理事会の四半期会合を前に加盟国に送付された報告書の一つは、過去の活動や残存する物質の解明に協力したシリアの新政権の「透明性と協力」を評価した。
イスラエルは2007年、シリア東部デリゾール県にある未申告の施設を爆撃した。報告書は、この施設が建設中の原子炉だったことを確認した。報告書によると、IAEAは関連する場所で約73トンの天然ウラン金属の存在も確認し、そのうち55トンは燃料棒の形で保管されていたという。
一方、イランに関する報告書は、今回も進展がなかったことを示した。米国とイスラエルが2025年6月に爆撃した核関連施設に、査察官はいまだ復帰できていない。
IAEAの推計では、イランは攻撃を受ける前、最大60%まで濃縮したウランを440.9キロ保有していたほか、これよりも低濃縮のウランも保有していたが、このうちどれだけが残っているかは不明だ。