双方の説明に食い違い

今回の対立を巡っては、インドとパキスタンの説明に食い違いがみられている。

パキスタン軍の報道官は、インド機2機がパキスタン領空に入った後に撃墜されたと明らかにした。2機のうち1機はインド支配地域に墜落。もう1機はパキスタン支配地域に墜落し、パイロットが拘束されたという。[nL3N20M2RS]

報道官は、パキスタン機は前日のインドによる空爆に対応したと説明した上で、被害者を出さない行動を意図的に取ったと述べた。

一方、インド外務省の報道官は会見で、パキスタンによる軍事標的への空爆は「失敗した」と述べた。報道官は、インドはパキスタン機1機を撃墜したとし、またインドが失った軍機は2機ではなく1機で、パイロットが行方不明だと述べた。「パキスタンはパイロットが拘束中だとしており、われわれは事実を確認している」とした。

パキスタンは1機を失ったことを否定している。

またパキスタンは同国空域を閉鎖し、航空各社にも影響が出ている。エア・カナダは27日、インドを結ぶ路線を一時的に運休すると発表した。

地上でもインド・パキスタンの間で交戦がみられ、インド国防当局の報道官は27日、パキスタンが実効支配線沿いの12─15カ所で大口径の武器を使用したと述べた。「インド陸軍は報復し、われわれの攻撃により5カ所で大きな破壊や被害者がみられた」と述べた。報道官によると、インド兵士5人が軽傷を負った。

一部の交戦が発生したインド支配地域のプーンチ地区の当局者は「現時点では(民間人の) 犠牲者は出ていないが、市民の間でパニックが広がっている」と述べた。

パキスタン支配地域の当局者は、少なくとも4人が死亡、数人が負傷し、その中には民間人が含まれると語った。

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