Nolan D. McCaskill
[5日 ロイター] - 11月の米連邦上院選に向け、中西部ミシガン州で実施された民主党の上院予備選で、イスラム系の急進左派のアブドゥル・エルサイード氏が勝利した。穏健派候補のヘイリー・スティーブンス下院議員を接戦の末に破った。
エルサイード氏は5日に開いた記者会見で、民主主義について「今後は常に『これは国民のものであり、われわれが主導権を握る』と断言できるようになる」と語った。
AP通信によると、開票率99%時点でエルサイード氏の得票率は48.5%、スティーブンス氏は47.5%だった。
エルサイード氏は「メディケア・フォー・オール(国民皆保険制度)」を提唱するなど、民主社会主義を掲げ、イスラエルへの軍事支援停止を公約に選挙戦を展開した。一方、スティーブンス氏は民主党指導部や親イスラエル団体の支援を受けていた。
今回の予備選は、経済ポピュリズムや反エスタブリッシュメント(既得権益層)を訴える急進左派と、党主流派に近い穏健派の対決という構図となり、民主党の今後の方向性を占う試金石として注目された。また、イスラエル支援を巡る対立も主要な争点となった。
ミシガン州は2024年の米大統領選でトランプ大統領が勝利した激戦州の一つ。エルサイード氏は州全体の予備選で勝利した初の急進左派候補となる。
11月の本選では、共和党候補のマイク・ロジャース元下院議員と対決する。
ロイター/イプソスが4日までにまとめた最新の世論調査によると、民主党支持者で「リベラル」と自認した割合は71%、「保守」と回答した割合は16%だった。イスラエルへの軍事・経済支援については、支持が16%にとどまり、57%が反対だった。