Emily Chow Siyi Liu

[シンガポール 30日 ロイター] - カタールの国営エネルギー会社カタールエナジーが管理する液化天然ガス(LNG)タンカーが29日にホルムズ海峡を通過したことが、調査会社のデータで30日に分かった。船舶追跡データで確認できるLNG船の同海峡通過は7月11日以来となる。

ケプラーとLSEGのデータによると、タンカー「アル・アリーシュ」は7月4─6日ごろにカタールのラスラファンで貨物を積み込み、29日夜に同海峡を通過した。

LSEGのデータによると、同船はパキスタンのカシム港に向かっており、到着予定日は7月31日となっている。

7月初旬に「アル・レカヤット」が攻撃を受けて以降、カタールエナジーが管理するLNGタンカーがホルムズ海峡を通過するのは初めて。

ケプラーのデータによると、前回同海峡を通過したLNGタンカーは「アル・ハムラ」で、アラブ首長国連邦(UAE)のダス島で貨物を積み込み11日に通過していた。

これとは別に、LNGタンカー「ムラウェ」は24日にホルムズ海峡の外でバラスト(空荷)状態が最後に確認されていたが、ケプラーとLSEGのデータによると、30日に同海峡内で再び確認された。ケプラーのデータによると、アブダビ国営石油会社(ADNOC)の子会社ADNOCガスが管理する同船はバラスト状態のままだという。

ケプラーによると、29日には12隻のコモディティー(商品)輸送船がホルムズ海峡を通過し、過去2日間より増加した。このうちペルシャ湾に入ったのは6隻、出たのは6隻。

ケプラーによると、29日にバベルマンデブ海峡を通過した船舶は19隻で、過去2日間より減少した。LSEGは通過数を26隻としている。

ケプラーによれば、19隻のうち紅海に入ったのは8隻、出たのは11隻。紅海を出た船舶のうち4隻は原油を積載したタンカーだった。

ケプラーとアクシスマリンのデータによると、イエメンの親イラン武装組織フーシがサウジアラビアに対する海上封鎖を宣言したことを受け、紅海のヤンブー港からの原油積み込み量は先週、少なくとも30%減少した。

ただ、調査会社ボルテクサは、いわゆる「ダークタンカー」による積み込みの増加を理由に、輸出はおおむね安定しているとみている。

同社のアナリスト、ジョージ・モリス氏は「紅海で積み込んだ後、北へ向かう原油/コンデンセートタンカーの数が明らかに増加している。この変化は、バベルマンデブ海峡周辺の安全保障リスクが再燃していることを反映している」と述べた。

また「ヤンブーで積み込まれた貨物は6月時点でアジアの海上輸送による原油・コンデンセート輸入の約15%を占めていた。このため、混乱が長引けばアジアの製油業者に重大な影響が及ぶ」と語った。

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