[ワシントン 29日 ロイター] - 米国防総省は29日、米陸軍が防衛大手ロッキード・マーチンに対し、パトリオット迎撃ミサイルを生産する最大586億ドル規模の契約を授与したと発表した。イランとウクライナでの紛争が米国の兵器在庫を圧迫している。
米国は同盟国に大量の兵器を供給する一方、イランでの自国の軍事作戦でも弾薬を使用しており、主要な防空兵器や精密誘導兵器の在庫状況に懸念が高まっている。
陸軍によると、今回のロッキードとの契約は、4月に締結された47億ドル規模の1年契約を7年間の暫定契約に転換するもので、2026会計年度から32会計年度にかけての迎撃ミサイルの複数年調達計画を策定する。
ロッキードは、この資金により、30年末までに「PAC3MSE」の生産能力を3倍に拡大し、アーカンソー州カムデンの工場での雇用を約1200人から約1850人へ50%増やすことが可能になると述べた。
同社は、30年までに80億─90億ドルを投じ、アラバマ州とアーカンソー州の新たな弾薬拠点を含む米国内20カ所超の施設を近代化する方針だ。
PAC3MSEは、弾道ミサイルや巡航ミサイル、航空機に対抗するためパトリオット防空システムで使用される「ヒット・トゥ・キル(直撃破壊)」方式の迎撃ミサイル。