[チューリヒ 29日 ロイター] - スイスの金融大手UBSが29日発表した第2・四半期決算は17%の増益となり、市場予想を上回った。遅くとも来年半ばまでに30億ドル相当の自社株買いを実施する計画を明らかにした。

第2・四半期の株主帰属純利益は28億ドル。同社がまとめたアナリスト予想(23億9000万ドル)を上回った。

セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は声明で「第2・四半期の好業績と健全な資本創出により、あらゆる環境に耐えられるようにバランスシートが一段と強化された。これにより、収益性の高い成長機会に引き続き資金を振り向けることができる」と述べた。

ウェルス・マネジメント部門や投資銀行部門がけん引した。グローバル・ウェルス・マネジメント部門は新規資金流入がネットで360億ドル。米州は10億ドルの純流入で、2四半期連続のプラスとなった。トレーディング部門の業績は第2・四半期として過去最高となった。

経費率(コスト・インカム・レシオ)は72.9%と、前年同期の80.5%から低下し、コンセンサス予想の75.6%を下回った。第2・四半期にグロスで11億ドルの追加コスト削減を実施し、累計コスト削減額は126億ドルになったと説明した。

第3・四半期について、なお不確実性が高いものの、市場環境は概ね良好に推移すると予想した。また、26年末時点の資本還元目標(約15%)を上回ることも可能との認識を示した。

救済買収したクレディ・スイスとの統合は、26年末までに完了する報告で進んでいると説明した。買収後、人員削減を続けてきたが、第2・四半期もフルタイム従業員を約2500人削減し、内部従業員数は買収後、初めて10万人を下回った。

30億ドルの自社株買い計画は、7月に完了した30億ドル規模の買い戻しに続くもの。少なくとも10億ドル相当を今後3カ月以内に実施する方針だが、短期的な業績や、同行の自己資本規制の行方にも左右されると説明した。

スイス政府はUBSが破綻した場合の同国経済へのリスクを懸念し、同行に対して普通株式等Tier1(CET1)資本を約200億ドル追加で積み増すよう求めてきた。UBSはこの方針について、過剰であり競争力を損なうと反発している。

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