Rishab Shaju Manya Saini
[24日 ロイター] - 米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)は24日、2026年の通期売上高見通しを引き上げ、前年比10%増を見込んだ。伸び率はLSEGがまとめた市場予想と一致した。富裕層顧客が旅行や娯楽、外食への支出を続けていることが背景。
ただ、通期の1株当たり利益見通しを17.30-17.90ドルに据え置いたことが嫌気され、株価は下落した。
クレジットカード業界は富裕層顧客の獲得競争が激化。各社は旅行や外食などの特典充実を競っており、業界全体でマーケティング費用や特典関連支出が膨らんでいる。
スティーブン・スクエリ最高経営責任者(CEO)はアナリスト向け説明会で、利益見通しを据え置いた理由について、「われわれには選択肢がある。業績の上振れ分を利益に反映させて自社株買いを増やすこともできるし、事業の成長に投資することもできる。われわれは後者を選んだ。長期的に見れば、それが株主にとって最も大きな価値を生み出す方法だからだ」と述べた。
アプタス・キャピタル・アドバイザーズの株式部門責任者兼ポートフォリオマネジャー、デービッド・ワグナー氏は、「通期の1株利益目標を据え置いたことで、売上高の伸びを高めるには、より多くの費用を投入する必要があり、その効果がすぐには利益に反映されないことを投資家に示した形だ」と述べた。
アメックスの6月30日までの3カ月間の決算は、1株利益が4.53ドルと、市場予想の4.40ドルを上回った。売上高は前年同期比10%増の196億ドルだった。
第2・四半期の連結費用は145億ドルと、前年同期から12%増加した。カード利用額(ビルド・ビジネス)は9%増の4558億ドル。裁量的消費の動向を測る指標として注目される旅行・娯楽部門のカード利用額は10%増加し、レストラン、ホテル、航空会社など主要カテゴリー全般で伸びた。
アメックスは6月、トリップアドバイザー傘下のレストラン予約プラットフォーム、ザ・フォークを7億ドルで買収することで合意した。ル・カイエック最高財務責任者(CFO)は今後さらに買収などの取引を進める可能性について言及し、「われわれは常に投資機会を探している」と述べた。