[フランクフルト 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるフィリップ・レーン専務理事は24日、ECBは現在のインフレショックを依然として中規模と見ており、何らかの政策対応を必要とするものの積極的な措置は求められないとの見方を示した。また、ECBは今後1年ほどでインフレ率を目標の2%に回帰させると述べた。
レーン氏はアイルランド・ドニゴールで行われた討論会で、インフレ率は「今のところ、(2022年のような)迅速な対応が求められる『赤信号』が点灯した水準にはない。中規模のショックだ」と説明。「ショックが持続せず、赤信号に変わらないよう適切な金利水準はどこかを毎回の会合で見極めている」と述べた。
その上で、「われわれが言いたいのは、インフレ率を現在の3%から、今後1年ほどかけて2%まで確実に引き下げるということだ」と述べた。
レーン氏は、9月の理事会でECBがどのような対応を取るかについては言及しなかったものの、エネルギー価格の高騰が物価や賃金に二次的な影響を及ぼし、インフレの長期化につながる恐れがないかをECBは注視していくとの見方を表明。その上で、目標を上回る水準で推移するインフレ率について、ECBは慎重に対応する必要があると述べた。
金融市場はECBが少なくともあと2回の利上げを行うと見込んでおり、10月と来年3月までの利上げを完全に織り込んでいる。