アメリカがイランの電力関連施設を攻撃すれば、イランの支援を受けるイエメンのフーシ派が紅海の原油輸送ルートを封鎖する可能性がある。この航路は、ホルムズ海峡の通航が大幅に制限されるなか、中東から原油を運び出す主要な代替ルートだ。

トランプ米大統領は7月14日、ホルムズ海峡の通航再開を目指し、イランが交渉に復帰しなければ同国の発電所や橋を攻撃する可能性があると警告した。だがロイター通信が匿名のイラン情報筋の話として伝えたところでは、アメリカの攻撃が激化した場合には、フーシ派が紅海の入り口に当たるバベルマンデブ海峡付近を航行する船舶を攻撃するという。

同海峡は紅海とアデン湾、さらにはインド洋を結ぶ海上交通の要衝だ。ロイターによれば、フーシ派はドローンやミサイルを使って商船を攻撃する準備を整えている。イランがホルムズ海峡で用いたのと同様の戦術だ。

ホルムズ海峡の通航が大幅に制限されている今、紅海でも攻撃が起これば、中東から原油を運び出す2つの主要ルートが同時に混乱する。原油などエネルギー価格への上昇圧力はさらに強まる。

フーシ派は6月、イスラエルによるレバノン攻撃への報復として、紅海を通るイスラエル関連船舶を攻撃する用意があると表明していた。

その脅威が一般商船に拡大すれば、経済への影響は甚大だ。フーシ派が2023〜25年に船舶攻撃を展開した際には、スエズ運河を通過する船舶が約3分の2減少し、多くの船が時間もコストもかさむアフリカ南端経由の長距離航路への迂回を強いられた。

海峡封鎖の時期はイラン革命防衛隊次第?
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