<為替> ドルは円やユーロなどの主要通貨に対しおおむね横ばいで推移した。米国の物価指標が落ち着いた内容となったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が近く利上げに踏み切るとの見方が後退していることでドルが売られやすい地合いになっている。一方で、米国とイランの攻撃の応酬を背景に「有事のドル買い」が入っていることが下支えになっている。米国とイランの攻撃の応酬は続いており、米軍は16日に6夜連続となる攻撃でホルムズ海峡に位置するケシム島などを攻撃。イランも初めてシリアの施設を攻撃するなど反撃を強めている。 この日発表の米経済指標では、 ミシガン大学発表の7月の消費者信頼感指数(速報値)が54.4と、2月以来、5カ月ぶりの高水準。前日に商務省が発表した6月の小売売上高は前月比0.2%増加し、増加は5カ月連続だった。米経済の底堅さは労働市場が安定していることを示す他の経済指標でも裏付けられているほか、6月の消費者物価指数(CPI)でインフレ鈍化が示されたことを受け、28─29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きが決定されるとの見方が大勢になっている。 CMEフェドウオッチによると、今回のFOMCで利上げが決定される確率は14%と、前週の25%から低下した。終盤の取引でドル/円は162.44円とほぼ横ばい。月初に付けた約40年ぶりの安値となる162.84円からそれほど大きく乖離しておらず、市場では政府・日銀による為替介入への警戒が続いている。 片山さつき財務相は17日の閣議後会見で、為替円安に関し「必要とあれば果断な措置をとる」と発言。ただ、為替相場の水準そのものへの具体的言及は避けた。 主要6通貨に対するドル指数は100.76。週間ベースでは0.2%下落した。ユーロ/ドルはほぼ横ばいの1.1436ドル。週間ベースでは0.2%上昇した。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 長期ゾーンを中心に国債利回りが低下し、週間ベースでも低下の見通しとなった。一連の経済指標を受け、市場は月内に米連邦準備理事会(FRB)が開く会合で利上げの可能性をほぼ織り込まなくなっている。 今週発表された消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が予想を下回る伸びとなったことを受け、FRBが少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利上げに踏み切るとの見方は今週に入って大幅に後退した。 CMEのフェドウォッチによると、金融市場が織り込む7月の連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ確率は14.4%と、13日の40%超から低下した。ただ、9月会合での利上げ確率は57.1%となっている。一方、ウォーシュFRB議長をはじめとするFRB当局者による最近の発言では、労働市場が安定しているとする一方で、インフレ圧力に対する懸念が指摘されている。クリーブランド地区連銀のハマック総裁は17日、米国の労働市場は最大雇用の水準付近にある一方で、インフレ率は高過ぎると述べた。 指標である10年債利回りは2.8bp低下の4.541%。週間では約3bp低下し、2週連続での上昇後、初めて週間ベースで低下する見通しとなった。 30年債利回りは3.3bp低下の5.064%。週間では小幅低下し、3週ぶりの低下となる見込み。 金利動向に敏感な2年債利回りは2.2bp低下の4.134%。週間では4bp低下の見通し。 2年債と10年債の利回り格差は36.9bpとなった。物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.271%、10年物が2.245%。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 続落。年初来の上昇相場をけん引してきた人工知能(AI)関連銘柄の売りを受け、リスクオフの動きが市場全体に広がった。 主要株価3指数は軒並み下落して取引を終え、週間でもマイナスとなった。 フィラデルフィア半導体指数は1年超ぶりの大幅な週間下落となり、月初来の下落率は約18%に達した。それでも同指数は年初来では約65%上昇しており、同期間のS&P総合500種の約9%上昇を大きく上回っている。 一部の投資家は、AI関連の支出ブームの減速に備えたポジション調整を始めており、一部のアクティブ運用マネジャーは既にエクスポージャーを縮小していることがロイターの分析から分かった。 超大型ハイテク7銘柄「マグニフィセントセブン」では、アップルを除く全てが下落。メタとアルファベットの下げが最もきつく、それぞれ2.7%安、3.2%安だった。 S&Pの主要セクターでは、通信サービスと一般消費財の下げが最もきつかった。一方、エネルギー株は唯一上昇。イラン戦争の敵対行為激化の兆しを受けて原油価格が急伸したことが追い風となった。 その他の個別銘柄では、ネットフリックスが7.3%急落。業績見通しが市場予想を下回り、コンテンツ成長の勢いの持続性に対する懸念が広がった。配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズは2.1%下落。ドイツのフードデリバリー大手デリバリーヒーローに対し、企業価値を約148億ドルと評価する内容の株式公開買い付け(TOB)を発表したことが材料視された。 ニューヨーク証券取引所(NYSE)では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.94対1の比率で上回った。 ナスダックでは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.76対1の比率で上回った。 米取引所の合算出来高は175億5000万株。直近20営業日の平均は208億7000万株。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 中東情勢が緊迫化する中、エネルギー価格の上昇とインフレ懸念を背景に反発したものの、週間では6週間ぶりの大幅下落となる見通し。金現物は米東部時間午後2時20分(日本時間午前3時20分)時点で1%高の1オンス=4011.29ドル。取引序盤には6月30日以来の安値を付けており、週間では約2.6%安となった。
米金先物8月限の清算値は0.7%高の1オンス=4018.80ドル。 ドルは2日続伸しており、海外投資家にとって金の割高感が増した。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 4%超上昇し1カ月ぶりの高値を付けた。米国とイランの攻撃応酬が激化する中、ホルムズ海峡の通航制限に加え、紅海の封鎖を巡る懸念が意識された。
清算値は、北海ブレント先物が3.87ドル(4.59%)高の1バレル=88.10ドル。米WTI先物が3.54ドル(4.48%)高の同82.49ドルだった。両指標とも6月中旬以来の高値となった。週間ではいずれも約16%上昇し、ブレントは3週連続、WTIは2週連続の上昇となる見通しとなった。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 162.39/16
2.40
始値 162.34
高値 162.51
安値 162.31
ユーロ/ドル NY終値 1.1439/1.
1440
始値 1.1427
高値 1.1444
安値 1.1425
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 98*28.00 5.0731%
前営業日終値 98*16.50 5.0970%
10年債(指標銘柄) 17時05分 98*19.50 4.5515%
前営業日終値 98*15.00 4.5690%
5年債(指標銘柄) 17時00分 99*10.00 4.2802%
前営業日終値 99*09.75 4.2820%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.50 4.1830%
前営業日終値 99*30.13 4.1560%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 52146.42 -406.55 -0.77
前営業日終値 52552.97
ナスダック総合 25520.24 -361.70 -1.40
前営業日終値 25881.95
S&P総合500種 7457.69 -76.08 -1.01
前営業日終値 7533.77
COMEX金 8月限 4018.8 +26.7
前営業日終値 3992.1
COMEX銀 9月限 5632.6 +13.9
前営業日終値 5618.7
北海ブレント 9月限 88.10 +3.87
前営業日終値 84.23
米WTI先物 8月限 82.49 +3.54
前営業日終値 78.95
CRB商品指数 381.9637 +5.9982
前営業日終値 375.9655