[ドバイ 17日 ロイター] - 米中央軍は17日、イランに対する新たな攻撃を実施したと発表した。攻撃は7夜連続となる。一方、イランはクウェートの発電所や海水淡水化プラントを攻撃。標的はインフラにも拡大しており、全面戦争へ逆戻りするリスクが高まっている。
中央軍はXへの投稿で「イラン軍の能力を継続的に低下させることが目的」と説明した。
中央軍はこれに先立ち、攻撃対象の一つとして「軍事物流インフラ」を挙げ、約1週間ぶりにインフラ施設への攻撃に言及していた。
16日に実施した攻撃では、イラン南東部のオマーン湾に面するチャーバハール港にある監視塔を破壊したとも発表。この監視塔は海上監視ネットワークの一部で、ホルムズ海峡を通過する商船を追跡し、標的にするために使用されていたという。
イラン国営メディアによると、南部では少なくとも5本の橋が攻撃を受けた。南部港湾都市バンダルハミールでは橋への攻撃で7人が死亡し、鉄道駅も被害を受けた。さらに東方のパキスタン国境に近い州の都市イランシャールでは空港が攻撃されたと報じられた。
イラン最高指導者の顧問を務めるモフセン・レザイ氏は国営テレビに対し、米国がイラン国内のいかなる地点への攻撃も行えば、イランは防衛から攻勢に転じる可能性があると述べた。さらに、米国による攻撃がさらに数日間続けば、イランは全面的な攻勢作戦の段階に移行すると警告した。
クウェート当局は、同国の発電所や海水淡水化施設がイランの攻撃を受け損傷したほか火災が発生し、多数の発電設備が停止したと発表した。死傷者は確認されていないという。
海上でも不穏な動きが出ている。イランのタスニム通信は情報筋の話として、イラン・イスラム革命防衛隊がホルムズ海峡を通過しようとしていたタイ船籍船を「標的にした」と報じた。同船は警告を無視し、イスラム革命防衛隊の海軍の許可なく通過しようとしたため、標的とされたとみられる。
米中央軍によると、イランに対する海上封鎖の一環で、米軍はこれまでに商船4隻の航路を変更し、1隻を航行不能とした。米海兵隊がホルムズ海峡近辺で船舶に乗り込んだという情報もある。
イエメン南沖のアデン湾では、小型タンカーが武装集団に襲撃され乗っ取られたと海上保安関係者が明らかにした。同関係筋の1人によると、初期段階の評価として、イエメンの親イラン武装組織フーシ派ではなく、ソマリア海賊が関与した事案とみられる。