Ann Saphir

[17日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は17日、米国の労働市場は最大雇用の水準付近にある一方で、インフレ率は高過ぎると述べた。連邦準備理事会(FRB)当局者の間で利上げに動く必要があるとする声が少数ながらも高まりつつあり、ハマック総裁もこれに加わった形となる。

ハマック総裁は「在任中で初めて、インフレ抑制のために行動を取る必要があると考える企業の声を聞いている。生活費の負担に苦しむ消費者からも、絶望感が強まっているとの声が寄せられている」とリンクトインに投稿。「インフレ率は高過ぎる。一方、労働市場は自分自身が考える最大雇用の水準付近にある」とし、「インフレが高止まりしていることがより大きな懸念になっている」とした。

ハマック氏は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っており、金利据え置きが決定された4月28─29日のFOMCで、ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁、ダラス地区連銀のローガン総裁とともに、金利据え置き自体には賛成したものの、現時点で声明に緩和バイアスを盛り込むことは支持できないとして政策決定に反対票を投じた。

6月16─17日のFOMCで金利据え置きが決定された際、決定は全会一致。金利据え置きは同会合で4会合連続だった。

今月28─29日のFOMCでも金利据え置きが決定されるとの見方が大勢だが、年内に残る3回の会合(9月、10月、12月)のいずれで利上げが決定されるとの予想が優勢になっている。

FOMCを前にFRB当局者から発言が相次いでおり、ジェファーソンFRB副議長は16日、インフレに短期的な改善が見られない場合は利上げに前向きになることを示唆。ただ現時点では、FRBが6月に行ったように金利を据え置くことが適切との考えを示した。

また、ダラス地区連銀のローガン総裁は16日、インフレ率はFRBが目標とする2%に戻る軌道に乗っているようには見えないとし、「やや高めの金利水準」の方がFRBが担う物価安定と最大雇用という二重の責務のバランスをより適切に取れるとの考えを表明。クックFRB理事は15日、インフレ率がすぐに鈍化し始めなければ「行動を起こす用意がある」と述べると同時に、その状況を見極めるために「もう少し時間をかける」姿勢も示した。

一方、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は15日、米国のインフレ率はなお高すぎる水準にあるものの、すでにピークを付けた可能性があり、近く鈍化し始めると考える根拠はあると指摘。FRBの金融政策はインフレ目標の達成に向け適切な位置にあるとの考えを示した。

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