Dave Graham Alistair Smout

[ベルン/ロンドン 13日 ロイター] - 英国とスイスは13日、貿易協定で合意した。サービス産業の活性化、金融などの分野でのビザ(査証)免除措置、製薬分野の知的財産(IP)保護措置などを盛り込んだ。スイス政府によると、法的手続きを経て、今年末までの締結を目指す。

今回の合意は、英国が欧州連合(EU)を離脱した際、EU・スイスの通商協定をベースに両国が締結した自由貿易協定(FTA)を基礎とする。

サービス業の専門職が年間90日のビザなしで行き来できるようにするほか、英企業がスイス側の審査なしで、同国に従業員を最大5年間転勤させることが可能になる。モバイル通信のローミング料金の撤廃を目指す。

英国は、サービス・デジタル貿易が強化され、輸出が年間52億ポンド(70億ドル)増加する可能性があるとした。

カイル・ビジネス・貿易相は、「英国がこれまで交渉した中で最も重要なサービス貿易協定だ」とし、「英企業と消費者に多大な利益をもたらすだろう」と述べた。

在スイス英大使館は、両国間の貿易総額が長期的に年間約79億スイスフラン(97億6000万ドル)、25%増加するとの推計を示した。

スイスは、25年にトランプ米政権から欧州で最も高い39%の輸入関税を課されたことを受けて、FTAの基盤拡大を強力に推し進めてきた。

パルムラン大統領兼経済相は会見で、英国との合意は「あらゆる方向から保護主義と関税が高まっている」世界において、両国の利益となり、企業に信頼できるビジネス環境を提供すると説明。「最終的に、予見可能性を持つことが不可欠だ。法的な確実性がなければ、投資は減速する」と述べた。

交渉中に製薬業界の知的財産を巡って意見が対立したとの一部報道について、パルムラン氏は、今回の協定は両国ですでに適用されている高水準の保護を保障するとし、それには人体用製品に対する10年間の規制上の保護が含まれるとした。

英製薬工業協会(ABPI)は、「強力で釣り合いの取れたIP体制」へのコミットメントを歓迎し、「この安定性というメッセージは、両国での投資をさらに促進するというわれわれの取り組みを支えるのに役立つ」と述べた。

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