ハンガリー議会は13日、シュヨク大統領の解任に向けた憲法改正案を可決した。マジャル首相は同大統領をオルバン前首相の「操り人形」だとしている。

法案はオルバン氏の権力基盤を解体するマジャル氏の取り組みの一環。マジャル氏はこの取り組みについて有権者から強い負託を受けたとしている。マジャル氏率いる中道右派政党「ティサ(尊重と自由)」は4月の総選挙で圧勝し、オルバン氏の「フィデス・ハンガリー市民連盟」による16年に及ぶ支配に終止符を打った。

マジャル氏は採決に先立ち議会で「この憲法に手を付けなければ、ハンガリー国民への裏切りになる」と述べた。改正案は賛成139、反対6で可決された。

マジャル氏は「彼ら(フィデス)は1人の人間の意思が立法作業の源泉となるような形でこの国を仕立て上げた。ティサはこのシステムを解体する明確かつ巨大な3分の2の負託を勝ち取った」と述べた。

改正案は、シュヨク氏に対する社会の「深刻な信頼喪失」を理由に、同氏の任期を直ちに終了させる。新憲法が発効するまで、あるいは最長5年間、議会が新大統領を選出する。

マジャル氏は、秋に国民との「大規模な共同プロジェクト」として新憲法の起草を開始すると述べた。

また、シュヨク氏が5日以内に今回の憲法改正に署名しない場合、議会は同氏に対する弾劾手続きに着手するとした。

ハンガリーの憲法では、大統領は主に儀礼的な国家元首で、法案に拒否権を行使したり、再審議を求めたりする権限は限られている。

シュヨク氏は2024年に議会によって大統領に任命されるまで10年間、憲法裁判所判事を務めた。同氏は政治的意図はないと述べ、これまで辞任を拒否している。

改正案では、議員の在職期間を最長12年とし、憲法裁判所判事に70歳の年齢上限を設ける規定も盛り込まれた。これにより、オルバン氏に近いポルト現長官は退任を余儀なくされる。

[ロイター]
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