Daniel Wiessner
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は10日、米雇用機会均等委員会(EEOC)による同紙への提訴について、トランプ政権に関する報道への違法な報復行為だとして、同委員会に対し反訴した。
マンハッタンの連邦地方裁判所に提出された反訴状で、同紙は5月に提起されたEEOCの訴訟の却下を求めた。またEEOCの行為は米国憲法が保障する言論の自由や適正手続き(デュープロセス)の権利を侵害していると認定することなどを求めている。
EEOCはNYTが編集幹部の選考で白人男性を不当に不採用にしたと主張しているが、同紙はこれを否定。社内で掲げる多様性の目標は、白人男性ではなく複数人種のルーツを持つ女性を副編集長に昇進させた決定とは無関係だと主張した。
EEOCは同紙に11年間勤務するブライアント・ルソー氏の代理として提訴した。ルソー氏は主に国際部でシニアエディターを務めた後、25年初頭に不動産部門の副編集長への昇進を希望していた。
訴状によると、同紙は多様性のある編集局を作るため、数年前から黒人やヒスパニック、女性の採用拡大に努めており、24年には非白人の幹部を増やす必要があるとの方針を決定していた。EEOCはルソー氏には昇進の適性があったにもかかわらず最終選考に進めず、同氏より実績の劣る複数人種のルーツを持つ女性が採用されたと主張している。
これに対し同紙は10日の提出書面で、不正行為を否定。採用された候補者はルソー氏よりも経験が豊富で、この役職によりふさわしい資質を備えていたと反論した。