Khalil Ashawi

[ダマスカス 12日 ロイター] - 2024年12月にアサド政権が崩壊したシリアで12日、暫定政権下で初めての議会が開かれた。議会の権限は今のところ限定的であるものの、シリアの政治体制の移行で重要な節目となった。

首都ダマスカスの議場で演説したシャラア暫定大統領は、議員らに対して「この議会を責任と能力の模範とするように」と求め、議会を「真実と正義の基盤」と位置付けた。その上で「シリアは英雄的な気概を映し出した輝かしい歴史を刻みつつあり、私たちは国家と個人の両方を築き上げる責任に直面している」と訴えた。

数十年間にわたってアサド前政権が独裁国家を築いていたシリアでは、立法府は単なる「お飾り」に過ぎないとみなされていた。新生シリア議会は、シャラア氏が公約した包摂的な新秩序の構築を実現できるかどうかの試金石とされている。

議会は210議席となり、うち3分の2は地域ごとの選挙人らによって選出された。残る3分の1はシャラア氏が今月1日に指名した。当局者は今回の選出方法の理由について、長年の内戦によって数百万人が避難したため、正確な人口記録や有権者名簿に頼ることが不可能になったためだと説明している。任期は30カ月で、再任が可能。

議員のうち女性は21人で、うち15人はシャラア氏が指名した。

議長には、99票を獲得した憲法宣言起草委員会のアブデル・ハリム・アル・アワク委員が選ばれた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。