Andrew Gray

[アンカラ 8日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は8日、トランプ米大統領と他のNATO首脳との間の対立は同盟の民主主義的な強さを示しており、ロシアのプーチン大統領にとって教訓となるものだと語った。トルコの首都アンカラでの首脳会議後にロイターとのインタビューに応じた。

ルッテ氏は、トランプ氏への接し方を変える必要はないとの認識も示した。同氏は米大統領を過度に称賛し、同盟国に対する批判に反論できていないとの非難を受けている。

トランプ氏は今回の首脳会議で、スペインを「ひどいパートナー」と批判し、貿易関係を断つと公言するなどして波紋を広げた。イラン戦争を巡る対立を再燃させ、グリーンランドを巡る主張を蒸し返した。その後、閉幕後の会見では一転してNATOには「素晴らしい結束」があるとし、同盟への関与を改めて表明した。

こうした内部対立がロシアのプーチン大統領にどのようなメッセージを送ったのか、NATOの抑止力というメッセージを損なわなかったのかと問われ、ルッテ氏は「プーチン氏にこう言いたい。あなた自身も、もっと公の場で議論をした方がいい」と回答。「彼(プーチン氏)が今回目にしたのは、同盟国が時に少々意見を異にし、いくらか言い争い、それからまとまって再結束する姿だ」と応じた。

その上で、公然と議論を交わした上で共通の目的の下に収束できる能力こそが、ロシアや中国、イランのような国々と「民主主義国を区別するもの」だと語った。

NATOはロシアを加盟国の安全保障にとって最大の脅威と位置付けている。加盟国は、ロシアによる2022年のウクライナ侵攻以降、数千億ドル規模で国防費を増額してきた。

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