[ロンドン/ドーハ 8日 ロイター] - ホルムズ海峡を航行中に被弾したカタールの液化天然ガス(LNG)タンカーが被弾し、8日もオマーン沖で立ち往生を続けた。関係者らによると、LNGを積んでいるが、爆発のリスクは低いという。米イランの交渉で仲介役を務めるカタールのLNG船が攻撃を受けたのは2月末の交戦開始後、初めて。カタール外務省は7日、攻撃に関してイランに法的責任があると表明し、抗議した。

米政権は一時的に容認したイラン産原油の販売を取り消し、米軍は夜間にイランの標的を攻撃した。トランプ米大統領は8日、戦闘終結に向けたイランとの暫定合意は「終わった」との見方を示した。供給リスクが高まったことを受け、原油価格は5%急騰した。

関係者によると、カタールのタンカーは7日夜に攻撃を受けた。消火活動が続いているもののタンクに損傷はなく、乗組員は全員が無事に避難した。

米軍によると、ここ数日で他のタンカー2隻もイランによる攻撃の標的になったという。1隻はサウジアラビア船籍の超大型原油タンカーで、運航会社は8日、積荷は安全で、乗組員に負傷者はなく航行も可能だと説明した。もう1隻はリベリア船籍の超大型タンカー。国連の国際海事機関(IMO)は攻撃を非難した上で、乗組員の安全が確保できるまで海峡の航行を避けるべきだと呼びかけた。

米海軍主導の合同海事情報センター(JMIC)は、ホルムズ海峡航行に関する脅威の水準を「相当」から「深刻」に引き上げた。船舶追跡データによると、8日は少なくとも4隻の石油・ガスタンカーが海峡通過を試みたものの、引き返した。調​査会社ケプラーの分析によると、8日の早い段階で海峡を通過したタンカーは4隻にとどまった。先週は平均34隻、7日は22隻だった。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。