(英文記事の訂正により3段落目の総裁コメントで「少なくとも3%」から「少なくとも」を削除しコメントを修正します)
Steven Scheer
[エルサレム 6日 ロイター] - イスラエル中央銀行は6日、大方の予想通り政策金利を3.75%から3.5%に引き下げた。インフレが安定していることや、米国とイランの停戦合意によりエネルギー価格が下押しされていることを理由に挙げ、金利は一段と低下する可能性が高いと示唆した。
利下げは2会合連続で、政策金利は2023年初頭以来の低水準となった。
ヤロン総裁は決定後、ロイターに対し「われわれの基本シナリオでは、調査局の評価で金利は3%まで今後1年で低下し続けるとみている」と述べ、3%の金利水準であれば、インフレ率を2%前後に維持できるとの見方を示した。
今回は、昨年11月に始まった現在の緩和サイクルで4回目の利下げとなった。イランとの紛争が続いていた3月と4月は供給要因によるインフレ加速への懸念から利下げを見送ったが、5月に再開した。
5月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比1.9%で、目標レンジ(1─3%)内に十分収まっている。
ヤロン氏は、対ドルでのシェケル高がインフレ抑制に寄与しているほか、エネルギー価格の下落や、数千人の予備役が任務から復帰したことによる労働市場の改善も貢献していると述べた。
ただ、金融政策によるインフレ抑制が奏功しているにもかかわらず、「地政学的な不確実性があるため、責任ある行動を続けなければならない」とし、利下げの道筋はインフレ、地政学、財政政策次第だと指摘した。
その上で、インフレ期待が低下し続ければ、「より拡張的な金融政策を取ることができる」と述べた。