Maria Cheng
[オタワ 6日 ロイター] - カナダ政府は6日、海軍による最大12隻の潜水艦建造計画について、ドイツ企業TKMSを発注先に選んだと発表した。
ドイツの複合企業ティッセンクルップが過半数を所有するTKMSは、韓国のハンファオーシャンとの競争を制して受注を獲得した形だ。
トルコで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への出発前に会見したカーニー首相は「この調達はカナダ史上最大規模になるだろう」と述べた。購入費用については明らかにしていない。
また「より危険で分断された世界において、カナダは自衛と主権の確保、そして同盟国への支援のために、さらなる努力をしなければならない」と語った。
カナダ政府が今後TKMSとの交渉に入るとしている。
発注先選びについてカーニー氏は「非常に優れた2つのサプライヤーの間における困難かつ僅差の決定だった」と説明した。
TKMSは共同開発プログラムの下でノルウェー海軍にも供給している「212CD型」潜水艦モデルを提案していた。
カーニー氏によると、TKMSはドイツとノルウェーからの発注分を再割り当てすること案を提示しており、これによって最初の4隻の納入を当初予定されていた2036年から34年に前倒しすることが可能になった。カナダはTKMSから数百億ドルの投資を受けることにもなるという。
同氏は「TKMSのプラットフォームは北極圏の海域に最適化されており、NATOとの完全な相互運用性を備えている。これによりシームレスな通信、情報の共有、共同任務の遂行が可能になる」と強調した。
TKMSは、ダイヤモンド型の形状で全長74メートル、非磁性鋼を採用した212CD型が、NATOの新たな標準となることを期待していると述べた。
ドイツのメルツ首相は「これはカナダ、ドイツ、ノルウェーを今後数十年にわたって結び付ける重要な戦略的イニシアチブだ」と評価した。
TKMSのオリバー・ブルクハルト最高経営責任者(CEO)は記者団に、今回の入札ではドイツとノルウェーの政府から強力な支援を受けたと語り、同社史上最大となるこの受注を通じて正式な契約が締結されれば、受注残高は50%超増加するだろうと付け加えた。
ブルクハルト氏は契約締結の目標を今年末としているが、カーニー氏は遅くとも来年末までに締結されるとの見通しを示した。