Alex Lawler
[ロンドン 3日 ロイター] - 6月の石油輸出国機構(OPEC)加盟国の原油生産量が、過去20年余りで最も少なかった前月から増加したことがロイターの調査で分かった。イランとの戦争やホルムズ海峡の事実上の封鎖で停止していた供給を、湾岸加盟国が再開し始めたことが要因。
調査によると、OPEC加盟11カ国の生産量は前月比で日量330万バレル増加し、日量1943万バレルとなった。
前月の生産量は、ロイターの調査で少なくとも2000年以降で最も少ない月間水準となっていた。20年の新型コロナウイルス感染拡大で需要が崩壊した際の水準も大きく下回っていたが、今回はそこからの回復となる。
なお、今回の数値には、5月1日付でOPECを脱退したアラブ首長国連邦(UAE)は含まれていない。
調査によると、増産幅が最も大きかったのはクウェートとイランだった。米国がイランの港湾に出入りする船舶への封鎖を解除し、減産を強いていた要因が取り除かれたことが背景にある。サウジアラビアとイラクも生産を拡大したとみられる。
イランとの戦争の影響を受けなかったナイジェリアとリビアも増産した。
OPEC加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」のうち7カ国は、6月の増産で合意していたが、イランとの戦争でそれが不可能となっていた。