[メルボルン 3日 ロイター] - オーストラリア産業科学資源省は3日公表した資源・エネルギー四半期報告書で、中国の製鉄所のコスト削減を目指した中国鉱産資源集団(CMRG)による取り組みが中期的に鉄鉱石価格を押し下げる可能性があると指摘した。国有企業CMRGの活動がオーストラリアの資源収益に影響を及ぼす可能性に言及するのは異例だ。

報告書は、オーストラリア資源大手BHPとの価格交渉紛争を含め、CMRGが今年鉄鉱石市場での活動を活発化させていると指摘。「CMRGは、中国の製鉄所のコストを削減することを目的に、鉱業企業の価格設定メカニズムの変更を進めようとしている。これが中期的には指標価格を引き下げる要因になる可能性がある」とした。

これは、CMRGがもたらし得る潜在的な影響についてオーストラリア政府が最も明確に認めたコメントの一つとなる。CMRGは2022年、国内製鉄所の買い付けを一元化し、オーストラリア資源大手との交渉力を高める目的で設立された。

オーストラリアは世界最大の鉄鉱石輸出国で、中国は海上輸送される鉄鉱石全体のうち約4分の3を買い付けている。

今回の四半期報告書は資源輸出による収益見通しを大幅に上方修正しており、全体としては前向きな内容だった。

中東地域での紛争を背景に金やエネルギー価格が高騰したことを受け、今年7月1日に始まった新会計年度の輸出額の予測を昨年12月時点の見通しから11%引き上げて4160億オーストラリアドル(約2860億米ドル)とした。

今年度の主要コモディティー価格の予想も引き上げ、鉄鉱石は1トン当たり85米ドルから91米ドルに、金(ゴールド)は1オンス当たり4049米ドルから4792米ドルにそれぞれ上方修正した。

今年3月に公表が予定されていた四半期報告書は、市場が不安定だったため発表が見送られていた。

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