[2日 ロイター] - アルメニアの首都エレバンを訪問した欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は2日、旧ソ連構成国のアルメニアに対する1800万ユーロの追加経済支援を実施するとともに、同国からの輸入品の8割弱の関税を撤廃すると発表した。EU加盟を目指して西側諸国との関係を強化しているアルメニアに対し、ロシアが輸入制限を発動し、圧力を強めていることへの対抗策となる。
フォンデアライエン氏はパシニャン首相に対して「アルメニアが依然としてロシアからの著しい経済的圧力に直面していることは承知している」と発言。その上で「しかし安心してほしい。パートナー国への圧力が高まれば、EUは支援を強化する(中略)われわれを頼りにしてほしい」と訴えた。
追加経済支援は、EUが6月上旬に策定したアルメニア向けの総額5200万ユーロの支援パッケージの一環となる。
アルメニアは、ロシアが主導する旧ソ連構成国の「ユーラシア経済連合(EAEU)」に加盟。政府統計によると、アルメニアの2025年の対外貿易に占めるロシアの割合は約35%と、EUの11%を大きく上回っていた。
アルメニアで今年6月に実施された議会選挙を控えてロシアは輸入制限を課し、生鮮食品や花、魚介類、アルコール類などの主要な輸出品に打撃を与えている。
選挙ではパシニャン氏が率いる親欧米路線の与党「市民契約党」の得票率が49.8%となり、勝利を収めた。これについてロシアは西側諸国が選挙に干渉したと非難し、選挙違反があったと主張している。