Elizabeth Piper
[ロンドン 1日 ロイター] - 英国のニック・トーマスシモンズ欧州連合(EU)担当相は1日のロイターのインタビューで、EUとの関係再構築に向け、延期されたEUとの首脳会議を今年夏以降に改めて開催する意向を示した。さらに国際情勢が不安定化する中で、英国とEUのより緊密な関係が「極めて重要」であることを示したいと訴えた。
英国とEUの首脳会議は7月22日に開かれる予定だったが、スターマー英首相の辞任表明を受けて延期された。
トーマスシモンズ氏は国際情勢が不安定化している中で、英国がEUとの関係を強化することがこれまで以上に重要になっているとの認識を示した。その上で「私が強調したいのは、この関係の重要性と、われわれが直面している非常に危険な世界で今後さらに協力を深める必要性だ」と訴えた。
首脳会議については、英国が次期首相の選出を待つ間も、実務レベルでの協議を続けるとEU側に保証したいと説明。中でも農産品・食品分野での協力、排出量取引制度(ETS)での連携、若者向け移動制度(ユースモビリティー制度)などの課題を巡る協議は「非常に前向きな段階」にあると指摘した。その上で「短期間の遅れ」はあるものの、次期首相の就任後に首脳会議で包括的な合意を取りまとめることが最優先だと述べた。
その後の課題は、「協力によってもたらされる利益を示すこと」で英国民の理解を得ることになると言及。これはEU離脱論を主導したファラージ氏が率いるリフォームUKを念頭に置いた発言だと見られる。
次回総選挙が2029年に予定されている中で、リフォームUKはこの1年超にわたるほぼ全ての世論調査で首位を維持している。